常用漢字表の見直しを進めていた文化審議会の国語分科会は19日、現行表に「俺」「岡」など196字を追加する一方、5字を削除して計2136字とした漢字小委員会の改定案を審議した。http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051901000251.html
今朝の新聞にも書かれていますが、今度の改訂ではいろいろな漢字が追加されました。結構医学に関係ある言葉、たとえば「尻(しり)」や「腫瘍(しゅよう)」などがありますが、耳鼻咽喉科の「咽(いん)」と「喉(こう)」も今回対象になりました。
当院ではすべて漢字で表記していますが、大きな公立病院などではこの2文字が今まで常用漢字ではなかったので「耳鼻いんこう科」と表示されることがあります。
院長も「なぜこの2文字だけ「ひらがな」なのか?そんなに難しい漢字なのかな?」ぐらいに考えていたのですが、常用漢字ではなかったためだと今回わかりました。
たしかに、「咽」はまだしも「喉」は難しいですね。「候補者」の「候」と似ているのですが、「候」に「くちへん:ロ」を横につけて「ロ候」と書いても、それは間違っています。
院長も学生時代に耳鼻科の授業中に先生から「試験では『耳鼻咽喉科』と正しく答案用紙に書けなければ、問題の答えが正解でも落第にします!」と冗談とも本気とも思えないような注意を受けた記憶があります。
前述の「喉」の答えですが、興味のある人は漢和辞典で調べるか、パソコンで文字を大きくして表示すれば、理由がわかると思います。